2011年11月05日

デジタルオーディオインターフェイス独立実験基板「DIR9001_A」

先日Blogでご紹介しました、デジットオリジナルのデジタルオーディオ用実験・学習向け変換モジュール基板シリーズを販売開始しました。
デジタルオーディオ用の各種ICごとに最小パーツと設定・接続用コネクタを実装できるようにしたもので、デジタルオーディオの部分的機能を独立実験基板として販売。
デジタルオーディオ関連の実験・学習や、自作デジタルオーディオ機器の製作負担軽減、発売予定のその他の独立実験基板を組み合わせることにより自作デジタルオーディオ機器を手軽に製作できます。

今回はデジタルオーディオインターフェイスのレシーバIC「DIR001」を使った独立実験基板をご紹介します。

24bit 96kHz デジタルオーディオインターフェイス
DIR9001(T.I.) × DAI(レシーバ) 独立実験基板「DIR9001_A」
Digital Audio Independent Experiments Board

「DIR9001_A」
dir9001adir9001sch






S/PDIFからオーディオシリアルデータ信号と他の信号を分離して取り出せる低ジッタクロック出力のデジタルオーディオインターフェイス・レシーバIC「DIR9001」を、最小パーツと設定、接続用コネクタを実装できるようにした実験・学習向け変換モジュール基板です。

DIR9001PW
dir9001dir9001_pin






バーブラウン(T.I.)の高性能デジタルオーディオインターフェイスのレシーバICを採用しており、PCの高性能サウンドカードなどにも使用されており、デジットオリジナルのフルデジタルオーディオアンプキット「D_5709kit」、ワンダーピュアの96KHz 24bit対応 オーディオ用ステレオDAコンバータ「WP-9193DAC」にも採用している実績のあるICです。DIR9001PWはあらかじめ基板に実装済みです。
ICの詳細はデータシートをご覧ください。
DIR9001 DATASHEET

入力サンプリング周波数を自動検出
txc






水晶発振子(24.576MHz)を使用して、入力S/PDIF信号のサンプリング周波数を自動検出し、32kHz以下、44.1kHz、48kHz以上、入力無しの4つをステータスのFSOUT1とFSOUT0で表示します。

オーディオ用コンデンサ
ufwwima






コンデンサはニチコンのオーディオ用電解コンデンサ、WIMAのフィルムコンデンサを採用しております。

動作はハードウェア制御に設定していますので、クロックの動作切替、出力フォーマットの選択、システムクロック出力の選択が基板上のジャンパで行えます。

各種ジャンパ・コネクタ

9001














クロック動作の切替
jp1


クロックの動作設定をエラーによる自動切換えにするか常時水晶発振で動作するかを選択します。通常は1-2設定で使用します。

出力データフォーマット設定
jp2


出力されるオーディオシリアル信号のデータ出力(DOUT)のフォーマットを選択するジャンパです。

システムクロック出力の選択
jp3


DIR9001から出力されるシステムクロック(SCKO)をサンプリング周波数の何倍に選択するかを選択するジャンパです。

オーディオシリアル信号・システムクロック出力
cn2_3



CN2およびCN3からオーディオシリアル信号とシステムクロックが出力されます。CN2とCN3は同じ信号線が来ていますのでどちらを使用してもOKです。

S/PDIF信号入力 / 電源
cn1_5_6




CN1よりS/PDIF信号(光または同軸)を入力します。DIR9001_Aに光または同軸を接続する場合に光・同軸入出力インターフェイスキット「DHI-DX」があると便利です。
DHI-DXについてはキット説明書をご覧ください。
dhi-dxdir9001dhi






⑥電源
は+3.3V入力です。CN5およびCN6は同じ信号線が来ていますので、どちらを使用してもOKです。

⑦⑧ステータス表示
BlogPaintcn4list






6つのLEDでPOW(電源ランプ)、EMPH(プリエンファシス表示)、FSOUT1(サンプリング周波数表示1)、FSOUT0(サンプリング周波数表示0)、_AUDIO(リニアPCM検出表示)、ERROR(エラー表示)の各ステータスを表示します。
また、ステータス出力は基板上の「CN4」にも出力されていますので、マイコンなどの外部回路からステータスを見ることも可能です。

チャンネルステータス信号出力
cn7



入力S/PDIF信号に含まれるチャンネルステータス信号とユーザーデータ信号を取り出してCN7に出力します。

独立実験基板組み合わせ例
kumiawase













上図のとおり、独立実験基板どうしを組み合わせることによってデジタルオーディオ機器を手軽に製作できます。DIR9001_A以外の独立実験基板は近日発売予定になっておりますのでご期待ください!

【DIR9001_A仕様】
サンプリングクロック:28kHz~108kHz
データフォーマット:24bit_左寄せ、24bit_右寄せ、24bit _I2S、16bit右寄せ
システムクロック出力:128 / 256 / 384 / 512Fs
動作設定:ハードウェア設定
単一電源:DC3.3V (5Vトレラント)
基板サイズ:約56×33mm
キット説明書
販売価格:¥2,480-

(2011.12.5追記)
共立エレショップに登録されましたので通販ご希望の方はご利用ください。

デジタルオーディオインターフェイス独立実験基板 / DIR9001_A

▼デジタルオーディオインターフェイス・レシーバ独立実験基板
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dir9001a_uriba



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