2012年02月22日

もう一つのDAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」

(2012.03.03 UPDATE)

DAIレシーバ独立実験基板としてT.I.社のDIR9001を使用した「DIR9001_A」を販売中ですが、今回、シーラスロジック社「CS8416」を使用したDAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」を販売開始いたしました。

シーラスロジック社の192kHz 24bit対応デジタルオーディオレシーバIC「CS8416-CSZ」を最小パーツと設定・接続用コネクタを実装したもので、デジタルオーディオの部分的機能を独立 実験基板とすることでデジタルオーディオ関連の実験・学習や、自作デジタルオーディオ機器の製作負担軽減、その他の独立実験基板を組み合わせることにより 自作デジタルオーディオ機器を手軽に製作できます。

192kHz 24bitデジタルオーディオインターフェイス・レシーバIC
CS8416(Cirrus Logic) × DAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」
Digital Audio Independent Experiments Board
cs8416bcs8416b_sch






S/PDIF信号を入力すると、LRCK(サンプリング)、BCK(ビットクロック)、SDOUT(オーディオデータ)からなる、オーディオシリアル信号と、入力S/PDIF信号から復元された、低ジッタのシステムクロックを出力します。

サンプリング周波数は32kHzから192kHzまで幅広く対応します。

動作設定はハードウェアモードまたはソフトウェアモード(I2CバスまたはSPIバス)で行います。ハードウェアモードでも基本的な設定で動作しますが、ソフトウェアモード(マイコン制御)で使うことでCS8416の持つ豊富な機能をフルに引き出せます。

CS8416-CS

cs8416_iccs8416_pin






今なお根強いファンが多いシーラスロジック社の192kHz 24bit対応デジタルオーディオレシーバIC「CS8416」。クリスタルセミコンダクタ社時代(古っ)よりDAIのICといえば「CSシリーズ」は有名です。
フラットパッケージのCS8416はあらかじめ基板に実装しておりますので、初めての方でも優しく組み立てられます。
CS8416 DATASHEET


cs8416_fwcs8416_wima






ニチコンのオーディオ用電解コンデンサとフィルムコンデンサ「WIMA」を採用。

cs8416_sil






抵抗アレイのソケットに金メッキのソケットを採用。

CS8416_Bのコネクタ・ピンアサイン
cs8416_pincone






CN1B:同軸入力
S/PDIF同軸入力
cs8416_cn1cs8416_cn1b







CN2B:リセット
cs8416_cn2cs8416_cn2b







CN3B:同軸入力の増幅出力&光コネクタ出力
cs8416_cn3cs8416_cn3b







CN4B:CS8416クロック入力
cs8416_cn4cs8416_cn4b







CN5B:
cs8416_cn5cs8416_cn5b







CN6B・CN7B:CS8416状態出力(ハードウェアモード時)
cs8416_cn6_7cs8416_cn6_7b







CN6B・CN7Bによる機能設定用(ハードウェアモード時)
ハードウェアモード時の動作設定は、CN6BとCN7Bの各ピンを抵抗(47kΩ)で5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで行います。

CN6B-2 / CN7B-2:オーディオシリアル信号出力フォーマット設定
CN6Bの2番ピンとCN7Bの2番ピンを47kΩの抵抗でプルアップ・プルダウンして、その組み合わせによってオーディオシリアル信号の出力フォーマットの設定を行います。
cs8416_cn6_7ecs8416_cn6_7-2







CN6B-3:デエンファシス自動検出機能ON / OFF設定
デエンファシスを自動検出するかしないかを、CS8416_B基板のCN6Bの3番ピンを抵抗(47kΩ)を通じて、5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで設定します。
cs8416_cn6-3cs8416_cn6-3b







CN6B-4:マスター / スレーブの設定
CN6Bの4番ピンを47kΩの抵抗でプルアップ・プルダウンすることによって、マスターモード・スレーブモードの設定を行います。
cs8416_cn6_7fcs8416_cn6b-4







CN7B-1:復調システムクロック周波数の設定

CS8416から出力される復調システムクロック(RMCK)の周波数を、CS8416_B基板のCN7Bの1番ピンを抵抗(47kΩ)を通じて5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで設定します。
cs8416_jp7bcs8416_cn7b







CN7B-3:内部PLLロックスピードの設定
CS8416の内部PLLのロックスピード(2段階)を、CS8416_B基板のCN7Bの3番ピンを抵抗(47kΩ)を通じて5Vに接続(プルアップ)するか、グラウンドに接続(プルダウン)するかで設定します。
cs8416_cn7-3cs8416_cn7-3b








CN6B・CN7B:SPIバスまたはI2Cバス制御(ソフトウェアモード時)

ソフトウェアモードではマイコンと接続します。
cs8416_cn6_7ccs8416_cn6_7d







CN8B・CN12B:オーディオシリアル信号出力
CN8とCN12は同じ信号線が来ていますので、どちらを使用してもOKです。
cs8416_cn8_12cs8416_cn8_12b







V3_B / V5_B電源入力(3.3V・5V)
cs8416_v3cs8416_v3_5







U1B:光入力
光コネクタ(トスリンク)を取り付けられます(別売オプション)。
cs8416_u1cs8416_u1b







CS8416_Bのジャンパ設定
cs8416_jumper







JP1B:ハードウェアモード・ソフトウェアモード選択
cs8416_jp1cs8416_jp1b







JP3B:エラー検出の設定(ハードウェアモード時)
JP3B:I2Cスレーブアドレス選択(ソフトウェアモード時)
cs8416_jp3cs8416_jp3b







JP4B:S/PDIF入出力ポートの選択(ハードウェアモード時)
cs8416_jp4
cs8416_jp4b








CS8416_Bを使用したアップサンプリングDACの構成例
CS8416_B基板とTI社の非同期サンプルレートコンバータ独立実験基板「SRC4192_A」を組み合わせた、アップサンプリングDAコンバータの構成例です
cs8416_block








【組み合わせキット】
・光・同軸インターフェイスキット「DHI-DX¥2,200-
・DAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」¥2,880-
・非同期サンプルレートコンバータ独立実験基板「SRC4192_A¥3,980-
・PLLクロック独立実験基板「CLK_1707_D¥2,680-
・D/Aコンバータ独立実験基板キット「DAC1792_B¥4,400-
・平衡-平衡反転アンプ基板「OPAMP_B」(IV変換用)¥1,380-
・平衡-不平衡変換アンプ基板(ゲイン1倍タイプ)「BALUN_2134¥1,580-

その他、デジタルオーディオ独立実験基板の組み合わせにより、アップサンプリングDACやUSB接続アップサンプリングDACなどの高性能なデジタルオーディオ機器を手軽に安価で作ることができます。

【CS8416_Bの主な使用】
入力サンプリング周波数:32kHz~192kHz
出力オーディオシリアル信号のフォーマット(ハードウェアモード時)
:24bit左寄せ(Left Justified)、24bit I2S、24bit 右寄せ(Right Justified)、AESダイレクト
制御方式:ハードウェアモード、ソフトウェアモード(I2CバスまたはSPIバス)
電源電圧:3.3V、5V(2電源)
キット説明書

販売価格:¥2,880-

(2012.03.03追記)
共立エレショップに掲載しましたので通販ご希望の方はご利用ください。

DAIレシーバ独立実験基板 / CS8416_B

▼DAIレシーバ独立実験基板「CS8416_B」は
オーディオキットコーナーにて販売中!
cs8416b_uriba




















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