2013年03月18日

いろんな可能性を秘めている!?透明導電フィルムが入荷!

(2013.07.26 UPDATE)
光も電流も通し、フレキシブルに曲がる透明導電フィルムが入荷しました!

透明導電フィルム
b・約145×180mm 販売価格:¥480-
・約180×290mm 販売価格:¥880-






透明導電フィルムは、透明でありながら電気をよく通す塗料をPETフィルムの片面全体に塗り加熱して、透明導電膜をされております。
用途としては、タッチパネル(センサ)、液晶パネルや太陽電池の透明電極、結露防止用フィルムヒーター等、産業用で使われています。
しかし、一般的に入手できるような素材ではありませんが、今回デジットで販売することになりました。


f1f2






フィルム状なので、フレキシブルに曲がり、ハサミなどで自由にカットして使用可能です。導電面には保護フィルムが貼ってありますので、はがして使用します。
導電面は、擦れやキズ、油分などに弱い(導電膜がはがれてしまう)ため、保護フィルムを剥がした後は、素手で触ったりせず慎重に取り扱いしてください。

表面抵抗値のメーカー公表値は200Ω / □(パースクエア)です。
テスターを使った実測値は以下の通りです。
テスターリードをあてる場所やあてる強さにより変動することがありますのであくまでも参考値です。
・約1.5kΩ(290×180mm)
・約1.8kΩ(290×90mm)
・約1.2kΩ(145×180mm)
・約1.5kΩ(145×90mm)

さて、この透明導電フィルムを使って、例えば樹脂ケースの内側に貼り付けてシールドにするなど、アイデアしだいでいろんな可能性を秘めてると思います。

デジットでは、 ↓ こんなこと↓ をやってみました。
【透明導電フィルムでチップLEDを光らせてみる!】
12透明導電フィルムに5050サイズチップLEDを貼り付けて点灯させる実験をしてみましたので、その方法をご紹介いたします。





【用意するもの】

透明導電フィルム、5050サイズチップLED、導電性塗料「Bare Paint」、無水アルコール(薬局で購入)、接着剤「超多用途 スーパーXG」、白紙(方眼紙)、爪楊枝、綿棒です。


1まずはじめに、無水アルコールを使って導電膜を落とす事からはじめますが、その前に白紙(方眼紙)の上に透明導電フィルムを敷いて作業するとよく見えます。





2無水アルコールを使って透明導電フィルムの導電膜を部分的に落とし、チップLEDのアノード側とカソード側に分割します。綿棒の先に無水アルコールを軽く浸し、チップLEDのケース部のサイズ以下の幅で、軽くこすりながら導電膜を落としていきます。




3導電膜を落とした部分(写真赤枠部)はフィルムの地が見えます。導電膜が落ちたところは、導電膜が付いているところと比べると薄っすら色が変わっているのがわかります。




13無水アルコールで導電膜を落とした場合、イメージ的にはこんな感じになります。






4導電膜を落とした部分をまたいでテスターで導通を測ります。透明導電フィルムの抵抗値が高いので導通チェッカーでは測れませんので抵抗レンジで測ります。完全に導電膜が落ちていれば導通しますが、完全に落ちていない場合は抵抗値が出ます。透明導電フィルムの上下の端で導電膜が残っている場合があるので、確実に導電膜を落としてください。


4r5爪楊枝の先に導電性塗料「Bare Paint」を軽くつけます。

Bare Paint」は1本10ml入:¥1,260-で販売中です。




5チップLEDと透明導電フィルムの導通性を高めるために、チップLEDのアノード側とカソード側に導電性塗料を軽く塗布します。塗りすぎると透明導電フィルムに貼り付けた際にアノード側とカソード側がショートしてしまう恐れがありますので注意します。




6アノード側とカソード側の位置を決め、透明導電フィルムの導電膜を落とした部分をまたぐように、チップLEDを慎重に取り付けます。





7取り付けた後、綿棒でチップLEDを押さえます。






8チップLEDを取り付けた後、アノード側とカソード側の方向確かめて006P角型電池を透明導電フィルムに押さえつけ、チップLEDが点灯することを確認します。写真のように複数個のチップLEDを取り付ける場合は、チップLEDを1個取り付けるごとに点灯チェックを行うことを推奨します。



9チップLEDを補強するため、セメダインの 接着剤「超多用途 スーパーXG」を使用して固定します。爪楊枝の先に接着剤を付けます。





10透明導電性フィルムとチップLEDの四隅を馴染ませるように、接着剤の付いた爪楊枝で塗りつけます。なお、接着剤の「超多用途 スーパーXG」は固定に約2~3分、実用強度に1時間、完全硬化に24時間必要とします。




12写真は、チップLEDをたてに3つ(並列接続)、横に3列(直列接続)ならべて取り付けています。今回の実験で使用した電源は安定化電源です。アノード側とカソード側を確認して、透明導電フィルムをICクリップで挟んで電源につなげます。電圧は約DC18V、電流は約40mA流れています。

なお、透明導電フィルム自体が抵抗体になっているので、別途抵抗の取り付けは不要です。

14実験で製作したものは、透明導電フィルムの売り場にて展示しておりますので、ぜひご覧ください!






▼透明導電フィルムはLED売り場の側面にて吊り下げ販売中です!
c
















(2013.07.26 追記)
共立エレショップに掲載しましたので通販ご希望の方はご利用ください。

透明導電性シート



このエントリーをはてなブックマークに追加

mixiチェック



TrackBack(0)││ケミカル製品 | その他電子パーツ

この記事へのトラックバックURL